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中田敦彦氏サステナブルブランド「カール・フォン・リンネ」は有り? ~一般層受けしないデザイン性~

こんにちは、Timmonsです。

日芸人でYoutuberの中田敦彦氏が、アパレルブランド

『CARL VON LINNÉ / カール フォン リンネ』

を発表しました。

今のアパレルの現実を考え、

廃棄、人権、労働問題などの解決のために立ち上げたそうです。

その考えは素晴らしく自身も考えさせられました。

そして好評だったようで、

現時点では完売しているようです。

しかし、実際にその商品を見て非常に残念に感じたので、

その理由を記載していきます。

テーマはその「デザイン性」です。

※あくまでもいちブロガーの個人的な意見です

 

 

 

 

 

『CARL VON LINNÉ / カール フォン リンネ』について

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CARL VON LINNÉ (cvl-linne.com)

【未来のために 知性の上に着る】 

CARL VON LINNÉは、高品質と生産者への適正対価のいずれも守り、着る人が楽しめるデザイン性をも追求した、全く新しいサステナブルブランドです。 持続可能な社会でファッションを楽しむとはどういうことなのか、共に未来について考え、“丁寧に作り生産者に無理なく継続していく”ことを目指しています。

 

 

アパレル業界の現状

 

まず現状のアパレルについて、

洋服の廃棄問題が挙げられているそうです。

ファストファッションの台頭で、

安い服が大量に生産されて、その分余っていくのだから当然でしょう。

それに対応するために、

各ブランドもエコな取り組みを始めていると聞きます。

ユニクロ」なんかも、以前購入したダウンをリサイクルボックスに入れてもらい、

それを再利用した商品などが販売されていましたし、

使わなくなったユニクロの商品を、

世界の貧しい国へ送るといった取り組みもしています。

それでもまだまだ服の廃棄は止まらないでしょう。

 

そのほかにも、人権問題労働

ファストファッションなどの多くは発展途上国に生産拠点を置いており、

賃金の基準が低い国で生産し、労働コストを削減することで、

安価な服の販売を実現しているそうです。

しかし現場では劣悪な環境で働いていたり、

衛生上悪かったり、長時間労働などを行っているということです。

 

 

また、海外で生産しているため日本の縫製工場などの仕事が減り、

なくなっているという話もあるそうです。

 

それらを解決するために立ち上げたのが

「カール・フォン・リンネ」ということですね。

そのブランドを立ち上げた経緯の詳細は、

ご本人のYoutubeをご覧いただければと思います。


www.youtube.com

 

今まで私自身も、

そこそこの品質で安い「コスパのいい服」を探していたし、

それこそがベストと考えていたので、

アパレル業界のリアルを知り、

洋服について考えるきっかけになりそうです。

そこで、実際にどんなアイテムが販売されるのか、

確認しました。

 

 

実際のアイテム

今回は商品の販売されるまでの過程や、

原価率と呼ばれることまできちんと記載するというところにこだわりを持っているようです。

これで思いつくのが「UNITED TOKYOユナイテッドトウキョウ」ですね。

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https://design-kagu.com/444.html

このようにタグなどにどこで作られたかが載っています。

また、お店に行くとよく「原価率」という言葉を口にされます。

それだけ品質に対して値段が安いということを売りにしているからでしょう。

サステナブルブランドではないでしょうが、

そこにも似た意志を感じますね。

 

さて、実際にどんなものが売られているのか確認しましょう。

 

■Tシャツ

オーガニックコットンのロングスリーブシャツ

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https://cvl-linne.com/items/610630102023972a08c7ce6a

うん、今っぽいビッグシルエット風のデザインです。

まずいえることは、M/Lの着丈の差がすごくないですか?

Mに対してLが10cmほど長いらしいです。

なかなか1サイズの幅が大きく、選びづらく感じました。

 

■パーカ

オーガニックコットンのフーディー

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https://cvl-linne.com/items/610630102023972a08c7ce6a

続いてパーカです。

これに関しては、着丈が長い

これも腕回りなど含めて、ゆるくて非常に今っぽく、

かなりファッショナブルなアイテムになってますね。

うーん、生地感とか色味なんかはとてもよく見えるんですけどね、

これはかなりのファッション上級者が着るようなアイテムに思えます。

 

■シャツ

コットンシャツ

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https://cvl-linne.com/items/610650dd46e30e06fae6b583

これまた長い。

これに関しては流石にファッショナブルすぎると思います。

女性ならまだしも、男性が着たらどうなるだろうか・・。

多くの人がうまく着こなせずに終わってしまうのではないでしょうか。

また、横から見るとスリットがあり、

前後の着丈の長さが異なります。

これも難しいんですよね。

かなり攻めたファッションになると思います。

 

他にもニットやコートなどのアイテムがあるので、

気になる方は見てみてください。

 

 

生地や値段は素晴らしいが「デザイン性」は・・

以上、いくつかアイテムを見てもらいました。

それを見て思ったのが、

「ファッショナブル」すぎるということ。

 

今回のプロジェクトの目的として、

何気なく洋服を選んで、着ている人たちに、

洋服について考えるきっかけを与える。

アイテムを長く着てもらい、洋服を大事にする。

そんなことを感じました。

しかし、そういったファッションにそこまで「関心のない層」の人たちに、

あれほどのトレンドフルで尖ったアイテムを着こなしてもらうのは、

現実的に厳しいのではないかと思います。

洋服というのはやはり自分が着て満足するだけじゃなくて、

他人から見て「かっこいい」「おしゃれ」だと思われるためのものでもあります。

そのためにはある程度の「ベーシックさ」が必要だと思います。

 

今回のアイテムは、特に生地は最高級の品質であると謳っていますが、

それを生かすのであればもっとノーマルなデザインにすべきだったのでは?

と感じました。

多くの人がその高級な生地感が分かれば、

それを変にデザイン性で誇張する必要はありませんし、

そのほうが多くの人に「おしゃれ」だとみてもらえるでしょう。

 

例えば商品を購入したとして、

「生地とか着心地はとてもよいけど、なんか自分には似合わない気がするなぁ」

という気持ちが生まれれば、それを着る機会も減ってしまいますし、

最悪売却なんてことも考えられます。

そうなってしまうと、せっかく生産者さんたちの気持ちも無駄になる可能性があるような気がして・・。

そのリスクを考えるべきだったのかなぁと。

それを解消するには、

Youtubeのコメント欄でも見かけましたが、

やはり「試着」が必要でしょう。

洋服は

試着なくして購入なし

と勝手に思ってます(笑

その人に似合うかどうか、その人自身もこれだと納得できるかどうか、

そのうえで購入しないと後悔が残ってしまうからです。

現在完全受注生産ということで、

おそらく試着はできないシステムなのでしょうが、

今後はそれが改善されることを望みます。

 

いろいろ言いましたが、

取り組み自体は素晴らしいと思いますし、

今回だけでは終わらないと思うので、

今回の結果で起こる問題点などを、

ぜひ次に生かして、購入者全員が満足できるようなものを作っていってほしいと思います。

中田さんにはぜひ、ファッションYoutuberで有名な

「MB」さんなどの本を読んでもらって、

今のファッショントレンドと、

一般に落とし込むデザイン性などについて考えてもらえれば幸いです。