三百名山 谷川連峰 「朝日岳」登山 ~紅葉と雪の移り変わりへ~
こんにちは、Timmonsです。
今回は久しぶりに登山についての記事を書こうかなと思います。
訪れたのは2020年の10月の終わり。
朝日岳(あさひだけ)は、群馬県利根郡みなかみ町と新潟県南魚沼市にまたがる標高1,945 mの山である。
山頂及び山域の西側は上信越高原国立公園内にあり、「日本三百名山」と「ぐんま百名山」に選定されている。
なお、朝日岳山頂付近は蛇紋岩で雨天時は滑りやすいが、蛇紋岩という性質上、6月上旬にはホソバヒナウスユキソウが咲き誇る。
谷を挟んで谷川岳が望める良スポットエリアとしてもいい山です。
ちょうど秋の終わり、冬の始まりの時期だからこその景色を体感しました。
朝日岳 登山
登山口は「白毛門登山口駐車場」というところです。
駐車場入り口付近に、
「マックス土合ベース」という建物があるので、
そこを目印にするとよいでしょう。
①スタート~白毛門
基本私は日帰り登山しかしたことがないので、
今回もそのつもりで行きました。
しかしこの朝日岳は一筋縄ではいかない山っぽくて、
前日に車中泊して、早朝スタートできるようにしました。
ちなみに、登山の際毎回参考にしている本があります。
こちらですね。
三百名山の上巻のほうです。
これは北海道、東北、関東、北アルプスを主に網羅してます。
それ以外は下巻のほうですね。
私は関東住まいなので、
こっちのほうが住まいに近い山が載ってるため、
重宝しています。
さて、話を戻して。
前日車中泊をして、翌朝を迎えました。
駐車場はこんな感じ。
すがすがしい朝になりました。
しかし、毎回夜は寝付けないんですよね・・。
車の中っていう環境にいまだなれません。
ちょろっとふもとから見えた谷川岳。
え?うそでしょ、雪かぶっとるやん!
この光景で朝からテンションアップでした。
スタートは7:00。ちょっと遅れました・・。
火の用心でございます。
看板があるのでそのまま進みましょう。
黄色い紅葉がいい感じです。
いいねぇ、太陽がより紅葉の色を引き立てます。
そして朝の登山って、気持ちいいんですよね。
ほのかに肌寒い中、体を温めていく感じがいい。
そしてこれから一日が始まるっていうわくわく感。
仕事だったらテンション下がるのになぁ(笑
なぜこうも違うのでしょうかね。
一時間ほど進むと、谷川岳がチョコって見え始めてきます。
うー早く見たいと思いスピードも上がります。
そしてここらへんから、なんとこの山にも雪が。
秋と冬を同時に体感しているようでした。
不思議な感覚です。
そしてやっとこ拝むことができました。
上は雪、下は紅葉でなんつーグラデーション。
美しいというほかないですね。
さらに30分ほど頑張って登っていくと、
第1のピークが見えてきました。「白毛門」ですね。
こっからさらに険しさを増していきます。
こんな切り立った岩を上っていかなくてはいけない。
結構しんどいです。
しかもこの時微妙に雪がついていて、
すごく滑りやすいかったんですよ。
苦労しましたね。ちょっと怖かったかも。
そして・・・・・・
つきました、白毛門山頂です。
雪がすっかり積もっちゃってます。
おそらく昨夜にじわじわつもったのでしょう。
そして、今度ははっきりと谷川岳が拝めました。
美しいなぁ。
雲一つない空に、雪と紅葉のグラデーション。最高です。
到着は約9:30ごろ。
2時間30分ぐらいかかったことになりますかね。
②白毛門~笠ヶ岳
続いては、第2ピークの笠ヶ岳を目指します。
左側のピークが笠ヶ岳ですね。
朝日岳へはまだまだ先になりそうです。
時間の目安が書いてある看板。
雪交じりの登山道を歩いていきます。
そんな積もってないので、ぬかるんでて歩きづらいです。
しかしいい天気だったな・・。
こっちは白毛門までの岩登りよりも楽に感じましたね。
そして到着。
谷川岳を望む位置としてはここが一番かも。
本当にことあるごとに谷川岳を眺めてましたね。
とにかく綺麗だった。
こっちは朝日岳へのルート。
まだいくつもの小さいピークがあり、険しさを物語ります。
脇からは大きな山が二つ見えました。
手前が「至仏山」、奥が「燧ケ岳」かな。
あちらも標高が高いからか雪がのっかってますね。
冬の始まりを肌で感じていた気がします。
ちなみに、ちょうどこの時ドローンで撮影してる人がいて、
にぎわっていました。
こっちとしての正直な気持ちは、
「景色みたいのにじゃまやな・・」でございました(笑
ドローンってどうなんでしょう、
純粋に景色や空気、音を楽しんでいる人にとっては、
ちょっと気になりますよね。
到着時間は10:30ほど。
看板通り約1時間で着いたことになりますね。
③笠ヶ岳~朝日岳
いよいよ朝日岳へと向かっていきます。
ここまででけっこうへばってましたけど、
ここからが本番でした(笑
この写真を見ると、真ん中あたりがゴールかと思いますが、
実は左側の平べったいほうなのです。
完全に勘違いしてて、
もうちょいだと思ってました。
かなり焦りましたね、それを知った時は(汗
まずは軽く一度下る必要があったのですが、それが嫌でしたね。
上り返しがまたしんどいですからね。
緊急避難用のシェルターかな?
普通に一夜過ごすことも場合によってはできそうな感じですけどね。
ここから登り返しが始まります。
途中まで登ってきた図。
そしてここからがかなり恐怖エリアでした。
というのも、雪が積もっている中、
結構な斜度をのぼっていかなくてはいけません。
それがまぁ滑る滑る・・。
行きはかろうじてよかったのですが、
この時点で帰りのことを考えます。
「降りるのもっと大変じゃん・・」
絶望的な気持ちになりました。
帰りマジで死ぬかも・・とちょっと思いました。
しかしここまで来て戻れないと覚悟し、
進みました。
(結果的に帰りは大丈夫でした。
太陽のおかげで雪が解けてくれたからです
本当に良かった・・)
ずいぶん山頂に近づいてきたときの写真。
この時は雪がちゃんと残ってますね。
近づいてくると岩に雪が張り付いていました。
いわゆる「エビのしっぽ」と呼ばれるものですね。
強い風が吹いてるときにつくといわれてます。
自然の芸術ですよね、綺麗だった。
そして
朝日岳、つきました!!
いやっほー!
到着時間、12:00ほど。
1時間30分ほどかな。こう考えると看板の精度すげーっすね。
この看板にもエビのしっぽがついてました。
こんな感じのものを初めてみたので結構感動。
端っこにはお社もありました。
こっちも雪に吹かれた跡がありました。
山頂は結構広いです。
お昼を食べるには十分な広さですね。
来た道を確認してみます。
いやぁ、かなりのアップダウンだったなぁとしみじみ。
なんと、空気がクリアだったので「富士山」が。
なかなかこの位置から見るのはすごいことなんじゃないかな。
(というか富士山か? 笑)
やはり10月11月あたりは空気が澄んでて景色がより綺麗ですよね。
こちらは北の方角の景色。
右手には東北の山々?が見えます。
あっちはなんだろう、会津駒ケ岳とかかな?
さて、お昼にしました。
しかしここから下山をするために必要な時間を考えると、
のんびりしていられないという不安と緊張で、
あんまり美味しく食べられなかった・・。
というか、初めて焼きそば食べてみたのですが、
お湯が熱くなかったのか硬くてあかんかった。
やっぱりラーメンが一番うまいということが分かりました(笑
しかしなんだかんだ1時間ほどいてしまいました。
④下山
出発は13:00ごろ。
日が落ちるのが早いからなるべくスピーディに行きます。
あんなに遠い・・と嘆きつつ(笑
この時には少し雪が解けておりました。
なので、帰り道の心配だった下り坂はなんとかなりました。
笠ヶ岳に戻ってきました。
太陽が沈みかけててまぶしかった。
再度朝日岳への道を望みます。
登りと比べるとかなり雪が減ってるのが分かりますね。
太陽さんありがとうございます。
さらに白毛門まで下りてきました。
雪はほとんど解けちゃってますね。
一時の景色でございました。
ちなみに下山は日が沈む前に何とか完了できました。
しかし結構ハイペースでした。かなり疲れた・・。
途中でありえないスピードで下山するおじさんに抜かれました。
あの人は何者だったんだろう・・。
山では恐ろしい体力を持った人がいるんですよね。
⑤温泉
おまけなのですが、下山後の温泉です。
訪れたのは、
「上牧温泉 風和の湯」というところ。
https://www.enjoy-minakami.jp/spa.php?itemid=583
写真は公式HPより
■温泉データ
源泉名 | 上牧温泉(ホロンの湯) |
泉質 | カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉 (低張性弱アルカリ性高温泉) |
源泉温度 | 45.7℃ |
湧出量 | 177L/min(堀削動力揚湯) |
pH値 | 8.4 |
色 | 無色透明 |
臭い | 無味無臭 |
日帰り施設っぽくしっかりした作りでした。
いかんせん人が多かったです。地元の方も多くいました。
温度はちょうどよかったですね。
無色透明でシンプルな温泉でした。
面白い張り紙がありました(笑
この山はしょせん3百名山だとと高を括っていると痛い目にあいます。
かなりタフな一日でした。
山頂までかかった時間は約5時間30分。
歴代でも結構長い時間かも。
なのでチャレンジする際は準備をしっかりしてから行きましょう。
やはり早朝からスタートするのが一番かな。
そういえば、山で泊まるって人もいましたね。
そっちのほうが余裕を持てるかもしれません。
今回は秋の終わり、冬の始まりを体感できる貴重な山旅でした。
天気も最高で、心に残る時間でした。
山にある程度慣れている人はチャレンジする価値のある山だと思います。