山の上から日本海を眺めたい・・この鳥海山へ登りたい理由のひとつでした。
今まで登った山で山頂から海が見えるということがなかったので、いったいどんな景色なんだろうというワクワクがありました。
その鳥海山とは・・・
山形県と秋田県に跨がる標高2,236mの活火山。山頂に雪が積もった姿が富士山にそっくりなため、出羽富士(でわふじ)とも呼ばれ親しまれている。秋田県では秋田富士(あきたふじ)、山形県では庄内富士(しょうないふじ)とも呼ばれている。古くからの名では鳥見山(とりみやま)という。
※ウィキペディアより
という事で東北の名峰に登ってきました。
鳥海山 登山
登山口は「湯ノ台口」と呼ばれるところでした
■スタートまでの道のり(ミスった小話)
現在関東に住んでいますので、登山口までけっこうな距離があり、時間もかかります。
故に前日の夜に車で出発し、出来るだけ近くの高速道路上のPAなどで車中泊しました。
実際に出発する前に、鳥海山の登山について調べていると
雪渓と呼ばれる山道に雪が残っている場所があると知り、焦ります。
靴に取り付けるアイゼンと呼ばれるスパイクみたいなものは持っていませんでしたし、トレッキングポールも持っていませんでしたから・・。
ポールは今後普通の山にも使えると思い、急いで購入。
(yes,計画性が全くありません、良い子はまねせぬよう・・)
高速に乗り込むも、途中で一眼レフカメラを忘れた事に気づきます。
やべーこれじゃ行く意味ねーじゃん!どーしよーと少々考えます。
しかし良い景色を良いカメラに収めないと意味ないと思い帰宅。
(yes,計画性が全くありません、良い子は・・・)
本当に色々無駄な事をやってしまいました。
時間も高速料金代も余計にかかってしまうというアホ具合です。
そのせいであまり移動できず、0時、1時と過ぎてしまい仕方なく近くのパーキングに一泊です。
止まったのは月山湖PAというところ。
車も少なく静かなのがよかったです。
所で車中泊の経験はありますでしょうか?
私は今回で4回目になるのですが、最初はほぼ眠れませんでした。
というのは車のシート等を倒してもどうしても斜めになってしまうため
非常に寝づらいのです。
また、活気のあるSAなどでの車中泊は非常にうるさいです。
これも眠れない要因になります。そこで必需品をご紹介!
と思いましたが、後に別記事に出来たらと思います。
そして夜が明けます・・。
朝起きて、そこでなんと鍵を車内に落とし、外に出ようと内鍵を手動で空けようとしたらアラームが鳴るハプニングが発生。
めちゃくちゃ焦りました。慌ててかぎを探してなんとか解決。
理由としては
本来はリモコンを使ってロックをかける、解除するべきところを、
鍵を差し込んで(手動で)ロックを解除すると、それを盗難と認識して防犯ブザーが鳴る仕組みとなっています。
っぽいです。朝から冷や汗をかいてしまいました・・・。
朝食は前日コンビニで購入していたので車内でいただきます。そして急いで出発。
そこから登山口もまぁまぁ長い・・・。
ちなみに今回の登山口は「湯ノ台口」と呼ばれるところ。初心者向けのようです。
到着は9時ごろになりました、すでに若干の疲れが・・・・。
(余談ですが、この日は今話題のポケモンGOが解禁してからすぐだったので
テレビではだいぶ長い特集を組んでました
私は山に住む設定のポケモンは山に出現するとかすればいいのになぁとか考えていた)
①スタート~滝の小屋
やっとこ、やっとこ湯の台口の駐車場に到着です。(いかん、写真取り忘れた・・)
駐車場から鳥海山を見上げます。
(これ実は山頂じゃナイっぽいんですが、方向はあってるようです)
天気は微妙です、町は晴れてましたが、山のほうは雲がかかっておりました。
ざっくりした地図と生息する生き物たち。
カモシカとか良いですね、今まで登山では会ったことありませんが、
八幡平のアスピーテラインを下ったところで一度遭遇したことがあります。
今回の旅路。オレンジの線のルートでございます。
しかしこうやって見るとたくさんの登山口がありますね。
登るたびに新たな発見がありそうです。
こちらが登山口。右手には登山者カード入れがありました。
そして早々にある生き物の大群に歓迎される事になります。
それが「トンボ」です。
季節は7月下旬、一番活動が活発になるのでしょうか?
とにかく常に視界に3、4匹は見える状態です。熱烈な歓迎でした。
小さな沢を渡るための橋がありました。
アザミ
な、なんや?
ヤマセンキュウ(でいいのかな?)
ここら辺からお花ラッシュ。色鮮やかで心地よいです。
お花に関しては全然無知なので、これから学ばなければと思います・・。
そして第一ポイントに到着します。
滝の小屋
ココで小休止するのもアリです、トイレもありました。
そんでココに第二の大群が・・。
ミツバチです。ブンブンすさまじい轟音を響かせておりました。
蜜を取るのに大忙しのようでした。
これは何の花やろうか?まだ季節的に咲くには早そうです。
②滝の小屋~河原宿(お花畑あり)
沢を渡ります。
再び登り始めます。
ちなみにこの写真の左上に雪の洞窟が見えます。近づいていくと・・・
こんな雪の空洞ができておりました。中に入ったら涼しそうです。
※もちろん決して登らないように、危険です
洞窟を過ぎてしばらく歩くと、今回の目的である日本海がいよいよ拝めます。
日本海と花のシンフォニー。素晴らしい。
ここら辺からは日本海を眺めつつお花もめちゃめちゃ咲いてます。
鳥海山の、この季節で一番綺麗なな場所かもしれませんね。
しかしなんて良い景色なのか・・・この場所に来てすでに
「きてよかったなぁ」と思いふけっておりました。
それだけ美しく、楽園のようなところです。
そんな最高な景色を過ぎてしばらく行くと、河原宿という小屋に到着。
ここにもトイレがあります、要所要所であるからありがたいですな。
ここで少し休憩するのも良いでしょう、私は休憩しました。
この先登る道。この先のてっぺんでで終わりかぁと思ってましたがとんでもないです。まだまだでした・・。
そしてここからいよいよ雪渓が始まります。
(写真で見える白い部分を登っていきます)
③河原宿~雪渓歩き~七高山
といっても左側には雪のない道がありますから、まだ気にしなくて大丈夫です。
コチラは下の山小屋を見下した図。小屋がだいぶちっちゃくなりました。
そんでここら辺で本来なら岩に行けませんという「印」があり、
雪渓を歩き右側に移動するのが正規ルートっぽいのですが・・・。
そのまま左側を進んでしまいました。
その結果雪渓と真っ向勝負するハメに・・。
ここを歩いていきました、かなり疲れました。
滑りやすく、足を取られますからね。ちょっと孤独も感じつつ。
しかしここで初登場のトレッキングポールがだいぶ役に立ってくれました。
足はすべるのでガッガッとポールを軽くぶっさしながら進みました。
なんとか抜けて次の雪渓へ。
最後の雪渓は分かりやすいです、この綱を目印に渡るのみ。
しかしここも滑りやすいので注意していきましょう。
(この雪渓の上方にスキーをしてる人を見かけました
なるほど、そんな楽しみ方もあるのだと感心いたしましたよ)
雪渓を抜けると再び緑と花の山道。
よいですな、彩を与えてくれます。
そしてやっと、山頂が見えてきます。
奥に見えるのが鳥海山(新山)山頂。
ここに来て大きく回りこんでいくのかぁと少々気が滅入りましたが、行くしかないです。
あとは回りに雲がかかってきていたのでテンションダウン。むむむ・・・奇跡よ起きろ。
ここからは回り込むようにして山頂を目指します。
なので稜線歩きが続きますので、景色を楽しみながらいけるのが良いですね。
結構進んで振り返るとこんな景色が。歩いてきた道が良く見えます。
神々しいです・・。
こんな道を突き進んでいきます、なかなか山頂へ近づけず焦り始める・・・。
うむ、なかなかの険しさ。
再び振り返るといい感じの稜線、これが私の歩んできた道やで・・。
清掃登山記念とあります、以前より綺麗になったのでしょうかね?!
なんと?!ドラクエとかに出てきそうな風景。
雲も相まって雰囲気出てました。奥にあるものは伝説の剣なのでしょうか?
新山の山頂ではないですが、周り込んで道なりに良くと、七高山と呼ばれる山頂に到着。
これ分かりやすいですかね、すさまじいトンボの数・・・。
新山山頂以外はどこにでも大群が舞っておりました。
どうやら置くまで進んでも×となっていますので、行き止まりのようです。
少し戻って新山へのルートを見つけます。
(×の部分にあるであろう剣?のところはガスが酷くて行くのをやめました・・)
④七高山~山頂
途中分岐点があり、一度少し下る事になります。
そしてまた上にあがると山小屋にいける分岐点が見えます。
分岐して山頂方向へ向かうと雪が、、。
少々滑りますが、慎重に登りましょう。
するとこんなガレ場が、ここは正直道に迷いました。しるしを見逃すと
よくわからない方向へ行ってしまいますので、印を見失わぬよう注意です。
そんで岩と岩の隙間があり、結構冷や冷やものでした。危なっかしいのです。
途中胎内くぐりという短い洞窟を通るところもあります。
(確か筑波山にもあったような・・)
そんなこんなでけっこう長い道のりでしたが、いよいよゴールが!
よっしゃーゴール!!長かった、意外と長い道のりだった・・・。
時間は何度かの休憩を含めて4時間10分ちょっと。
移動距離6.25km。
相変わらずスタートが遅く(9:20)、到着も13:30・・・飯をどこで食べようかな・・。
後ろを見てください、ガスで景色が見えない・・・これが本当に残念でした。
三角点は埋め込まれてないっぽいようでした。
これは山頂に埋め込むようなスペースがないからでしょうか?
ガレ場のため埋め込めないのでしょうかね。
山頂から見た景色を撮ってみました。
日本海側が完全にガスガスだったのですが、山小屋側はそこそこ晴れてて、
なんとも悔しかったです。山頂から日本海を眺めるのが何よりも楽しみでしたので・・。
それと山頂は狭いですので、あまりしみじみできなかったのがちょいと残念でした。
本当に空が快晴ならば・・・。
名残惜しくも帰ります。
ここからの景色、再び下り上りちょっと行ったところですが、
ここで昼飯をいただきます。
(ふと思いましたが、昼食って飛び切りおいしいときとそうでないときありません?
たぶん体調や食べる時間帯もあると思いますが、毎回おいしく感じられたらいいですね)
あとは同じ道をピストンで戻るだけですので、ひたすら無心で下ります。
上りではだいぶよく見えた日本海も雲に覆われておりました。
登山においてよい景色を見るにはやはり早め早めに登るのがよいですね。
今までの経験からも、正午近くから雲がかかってしまうことが多かったです。
しかし早起きが苦手なのでなかなか・・・改善しないとですな。
以上結果としては山頂から日本海を眺めることは叶いませんでしたが、
ちょうど花がきれいな時期に登れたのはとても良かったです。
植物をみるにはこの季節が良いのではないでしょうか。
天気が良いときに是非登ってみてください(笑