突然ですが、ICLをご存じでしょうか?
ICL(Implantable Collamer Lens)は、眼内に特殊なレンズを挿入することで、近視・遠視・乱視の矯正が可能な手術のことです。
わたくし実はICLの手術を受けて、2年ほど経過しています。
やって思った率直な感想は
「めちゃくちゃよかった!」「もっと早くやればよかった」
ということです。
しかし、やったことない人は
- どうやってうけるの?
- 手術前に必要なことは?
など疑問があると思います。
そこで実際に自身で手術前に行った検査などを振り返り、
手術までに必要な準備についてを紹介します。
興味があるがどうしたらいいかわからないなど
これから始めてみたい方の参考になれば幸いです。

ICLとレーシックについて
まずはよく言われるICLとレーシックの違いについて。
ICLは虹彩(こうさい)と呼ばれる、眼球の前面にある膜に傷をつけて、この膜の後ろにレンズを挿入します。
なので目の膜を傷つけるだけになります。
対してレーシックは、角膜をエキシマレーザーで削って角膜のカーブを変化させ、近視や遠視、乱視を矯正する手術です。
基本的にICLは何かを削ったりしないので、最悪レンズを取り外すことができますが、
レーシックは角膜を削るのでやり直しがききません。
そういった意味ではICLのほうがリスクは少ないと思います。
あとは強い乱視、または近視の方ですと角膜を削る量には限界があるため、
視力の回復にも限界があるそう。
そのため強い乱視、近視の方はICLのほうがいいとお話をされました。
ただしレーシックに比べてICLは割高になるので、
ご自身の視力のレベルに合わせて選べばよいと思います。
手術適応条件
続いて手術を受けるための適応条件について(自身が手術を受けた病院情報です)
■年齢:21歳~45歳。46歳以上でも可能な場合もあり
年齢についての適用範囲があるのは、
若い場合は視力が大きく低下する可能性があるからだと思います。
ある程度視力が安定してくるのが21歳なのかなと。
あと45歳以上というのは、老眼の影響によるものです。
せっかく手術を受けても老眼の影響が出てしまってはあまりメリットがないため、年齢制限があるのかなと思います。
■目に病気のない方
これはまぁ当然といえば当然でしょうけど、
病気のある人はその治療をしないといけないですね。
あとは近視が進行中でない方も条件だそう。
18歳~25歳の強度近視の方の10%は現在も近視が進んでいるとの報告があるとか。
■抗精神薬を内服している方
こういう方はお断りしているそうです。
見え方の変化に適応できない例が報告されているそうです。
手術前の検査
上記の適応条件を確認するため(目の病気がないかなど)
手術前の検査に入ることになります。
ちなみに普段コンタクトレンズをつけている方は、検査の
ソフト:2週間前
ハード:3週間前
からレンズをつけられないです。
(私の利用した眼科の場合そうでした)
コンタクトレンズを使用中の場合、角膜が本来の形からカーブが変わっていたり、角膜がむくんで分厚くなっている場合があり、正確な検査データがとれないから
だそうです。
まずは、検査初日です。
最初に散瞳剤(さんどうざい)というものを点眼します。
散瞳とは・・・
黒目の中心には瞳孔という、ピントを調節する小さな穴があります。
散瞳剤という目薬を使うことにより、検査の光が当たっても瞳孔を閉じにくくすることを散瞳といいます。
目の奥を詳しく観察する『眼底検査』を行うときに散瞳を行います。
眼底検査は、主に網膜(目の奥)に病変があるとき、疑われるときに行う検査です。
まずは目に異常がないかを検査するためだと思われます。
ピント調節ができないので、けっこうぼやけます。
普段なかなかない機会なので結構面白いのと怖い気持ちが芽生えましたね。
※ちなみにこの検査を行う日は目の状態が戻るまでに5,6時間はかかるといわれており、車の運転などはピントが合わないためできません
交通機関などを利用するなどで対応してください
点眼し、目のピントが合わない状態になったら
まず暗い部屋で赤い点を見つめた状態で、
フラッシュを行い写真を撮るという検査をされました。
おそらくこれが「眼底検査」ですね。
そして下記の検査を一通り行いました。
①光眼軸長測定
白内障手術時などに目の大きさ(奥行)を測る
②眼の度数検査
近視、遠視、乱視などを測る
③眼圧検査
眼の硬さを測る
④スペキュラー検査
角膜内皮細胞の数を測定する
こんな感じ。
ちなみにこの時は散瞳剤で黒目がでっかい状態なので、
ピントの調整ができなかったです。
あえてこの状態での測定をするという目的らしいです。
その日は以上で検査が終了しました。
そしてその次の日なのですが、
今度は視力検査を入念に行います。
ICLの度数を決めるための大事な検査です。
レンズの度数を強めたり弱めたりして、視力の反応をチェックします。
あまりに度数が強くはっきりしていると、疲れてきたり
逆に弱すぎると手術をする意味がないので、そのバランスも見る感じです。
左右の視力差も考慮して最適な度数を見極めていきます。
以上、2日にわたり検査を行います。
(適応可能かについてはおそらく1日目でわかるものかと思います)
2日目の検査終了後、手術を受けるかどうかを決めます。
OKの場合、同意書の提出と手術費用の支払いをもって契約完了です。
気になるQ&A
最後に受ける方が気になるであろう疑問についてです。
実際に眼科医の方に確認しました。
(結構前の話なのでおぼろげですが・・)
①手術で失敗する可能性は?
「これはもちろん0じゃない。
しかし施術を行ってきていて、今までミスをしたことはないです。」
との返答でした。
これは手術を受ける眼科の今までの手術歴を見てもらうのがいいかもしれないですね。
あと私の受けたところでは、眼科院長自身もICLの手術を受けていたので、そこも信頼ポイントでした。
②手術後視力が下がる可能性はある?
「こちらも可能性は0ではない、しかし手術を行ってきた患者の方はほぼ全員視力が回復している」
「仮にレンズの度数に問題があった場合は、最悪取り外すこともできます」
との返答でした。
(私の受けた眼科では3年以内であればレンズの交換は無料との記載がありました)
起こりうることとしては、手術による影響というよりかは、
自然な衰えで落ちてしまう可能性があるんじゃないかなと思います。
あとはレンズの度数を適切にしてないとか(それはそれでえらいミスですけどね 笑)
私自身は実際に手術を受けて回復したので、そこまで身構えることはないのかなと思います。
③治療費は手術後のケア込み?
「ケア込みです。手術後1年間の中にある数回の定期検査を含みます。」
とのことで、私の利用したところではレンズ代+手術+術後検査1年分を含めた金額でした。
これは眼科によって異なるかもしれないので、要確認ですね。
ちなみに私の場合、トータルで約62万円でした。
(私の場合近視と強めの乱視で乱視が結構値段が上がるようですね)
いやぁ、えらい高い買い物でしたね・・笑
④保険がきかないらしいが、控除はできる?
「医療費控除ができます。」
これは気になるお話ですが、ICLは治療自体に保険は適用できないです。
しかし医療費控除としては可能ということです。
ちなみに医療費控除は
1月1日〜12月31日の1年間で支払った医療費が10万円(総所得金額が200万円未満の人は総所得金額×5%)以上だった場合に受けることができます。
ということで、基本的には10万を超える治療には適用されます。
なのでICLの治療は40万~が一般的とされてるそうですので、
控除額としてはまず適応されるで問題ないでしょう。
実際私も金額を支払った年の翌年の確定申告にて医療費控除を申請しました。
これは必ずやったほうがいいです。
おおよそ金額の10%前後は戻ってくるんじゃないかなと思いますので。
申告方法は、色々なサイトで載ってると思うので確認してみてください。
気になったら早めに検査を
以上、ICLを受ける前の検査についてでした。
まずICLを検討される方は、上記に記した手術前検査が必要になります。
(おそらくどこでも同じような検査をすると思います)
予約するとなると混んでいる病院だと数か月先なんてこともありえるので、
まずは早めの検査をお勧めします。
(数千円で済むかなと思います)
その上で手術を受けるか検討してもいいでしょう。
ちなみに手術を受けると決まってからレンズの作成になるので、
基本的には前払いになります。
そのレンズも、私の利用したところでは海外から発注していたので、
レンズが完成し届くまでに数か月かかりました。
(国内に在庫があればよいが、近視、乱視などがある一定以上強い場合は製造しなければならない)
そこから手術の予約をしたので、手術決定から手術まで半年ぐらいかかりました。
正直だいぶストレスでしたね(笑
なんども病院に電話をしたものです・・・。
なので、とにかく検討される方は早めの行動が吉です!
決して安い買い物ではないので慎重になるのも大事ですが、
ICLの手術を受けるまでにはかなりの時間がかかるということは知っておいた方がいいと思います。
以上を踏まえて、検討中の方は参考にしてみてください。
手術当日についての記事はこちらです↓
